・無歯科医地区での巡回診療見学
・福祉施設での歯科検診の見学、補助
に行って参りました。
指導歯科医3名と、研修歯科医6名で語り合いながら約1時間半のドライブ。
富永歯科医院での打ち合わせの後、巡回診療へ!
車で20分山道をクネクネ…同じ町内ですがかなり遠く感じます!
公共交通機関もありません。富永歯科医院から19km、訪問診療16kmルールどころではありません、誰かが行かなきゃ誰も歯科にアクセスできません!
とあるデイサービス施設の一室を借りての巡回診療、安頭台付き車椅子とポータブルユニット1台。2時間で8人もの方が来られました。みなさんほとんどがもともと富永歯科医院の患者様で毎月メインテナンスに通っておられましたが、ご高齢で車の運転ができなくなり、途絶えられた方だそうです。巡回診療によってまた歯科にかかることができ、みなさん嬉しそうでした。
ひまわり歯科大勢で見学させていただいたので、びっくりしておられましたが、私たちにも「まぁ広島から来たの?頑張ってね」と声をかけていただいて、大変ありがたかったです。
午後は福祉施設の歯科検診で、グミゼリーを用いた咀嚼能力の検査の補助をしました。
研修歯科医の皆、日頃の成果を発揮して利用者様と検査を通して楽しく会話することもでき、たった1日ですが、点と点が線で繋がっていくような刺激的で発見の多い経験になったようです。
研修歯科医の感想からは、
・実際に歯科医師のいない地域を見て感じることができ、話に聞くより何倍もリアルで勉強になった。
・邑南町は実際に行くと環境も人もとても良いところだなと思った。自分が将来帰る地元も過疎が進んでいくところだが、まずは来てもらって、良いところだなって思ってもらいたい。このような経験ができて良かった。
・診療室では、虫歯や欠損の治療を完璧にやることが求められるが、地域の中ではどこまでを治療するのか?も状況に合わせて考える必要がある。
・「入れ歯を使いましょう」と言って自分が作った入れ歯を、口腔や全身の機能に合わせて「もう入れ歯を使うのはやめましょう。(その方のQOLを本当に上げるのは何なのか考えましょう)」と宣言するのも歯科医師の仕事なのだという言葉が印象的であった。
など、本当に嬉しい言葉を語ってくれて、指導医冥利に尽きました…!
歯だけではなく、お口の機能(食べること、笑うこと、話すこと…)、患者様自身、患者様が生活している環境、地域のことまで診て行動できる歯科医師=コミュニティ・デンティスト、この視点を持った歯科医師を育成したいと考えています。歯科医師の偏在、減少による影響がじわじわと現れてきています。
地域の皆様の健康維持のため、私たち歯科医療職ができることはたくさんあります!そこが経験、実践できる研修でした。
