副院長・リスクマネジメント部門長の西中村です。
人を評価するのは簡単ではありません。
良い評価方法を選択するためには、評価の信頼性、客観性、効率性、妥当性、確実性等を考慮しなければなりません。例えば、身体の能力を測定するのに、走る速さ、垂直飛びの高さ、握力、動体視力、聴力等を、それに合った様々な測定機器を用いて測りますよね。
当院では研修歯科医の学びの進捗状況を把握するため、定期的に様々な評価を実施しています。その一つが、客観的臨床能力試験(OSCE)です。知識、技能、態度を総合的に評価しようとする臨床的な試験です。
この度3月5日に第二回OSCEを開催しました。内容は、外部模擬患者に対する初診医療面接、歯列模型形成、患者急変対応、社会歯科学や地域医療の考え方、医療安全に関するものでした。今年の研修医11名が一生懸命取り組みました。
このOCSEの他に、症例の記録、構造的振り返りを用いた研修日誌、指導医やスタッフからの多面評価、症例発表等を総合して、外部委員を含めた研修管理委員会へ報告し、最終的な研修修了判定を行っています。