1.5次歯科診療所を目指す仲間たちと
GUTS「1.5次歯科診療所への道程」
上記を題して5回コースで行った勉強会、とうとう最終回を迎えました。
参加された、かみきたデンタルクリニック様、徳倉歯科口腔外科・矯正歯科様、尾島デンタルクリニック様、かけまちコミュニティー歯科様、約1年お疲れ様でした!
少子化、高齢化、人口減少社会の日本は、この問題に世界でいち早く直面している「課題先進国」です。諸外国は日本の動向に注目しています。
減少する生産年齢人口に対し、増加する高齢者、有病者。
従来のように人口増加、拡張社会で物質的にも豊かになっていった時代とは違い、今は限られた資源(インフラや人材)を有効活用することが求められています。さらに歯科の役割は、かつての、痛みをとること(応急処置)から、審美、機能(噛める、飲み込めること)、そして口から摂る栄養を通した、全身の健康増進、重症化予防と、重要さを増しています。
身体等に疾患、リスクのない方は一般開業医(一次医療機関)で診て、リスクのある方は二次、三次医療機関へという考え方だと、歯科医院約7万軒のうち9割以上が一次医療機関のため、二次、三次は受け入れがパンクしてしまいます。
国からも、診療所完結型から地域完結型医療へと方針が示され、一次では受入れが困難だが二次、三次に送れない(距離やキャパシティの問題)地域住民を受け入れる1.5次医療機関が必要だという声や、そこを表現していく医療機関が出てきています。
今回、各地域で1.5次歯科診療所を目指している医院様方に、1年をかけて私たちの想いを伝えフィードバックをいただくことでまた我々も成長していくことができました。
参加医院の副院長から「歯科の勉強会だけど、歯科疾患の勉強は一切出てこなくて、組織の作り方や、組織がある地域のことを考える勉強会だった。自分はいずれ継承していく立場として、組織作りの考え方にとても興味があったので参加して良かった」との感想をいただき、私たちが表現したい歯科医師のさまざまなロールモデル(1人院長として開業するパターンだけでなく、既存の医療機関を継承すること、医療機関は地域のインフラ、ソーシャルキャピタルとしての考えを持つなど)を少しでも伝えられたのではないかと感じました。
参加医院の院長からは、「はじめは、1.5次ってなんなんだろうな?という興味だけだったし、大きい病院の方が色々できて面白いよねってくらいにしか考えていなかったけど、歯科大学のない(三次医療機関がない)地域だからこそ、自分達が地域のために1.5次をやるべきだと思う!」という感想もいただき、それぞれの地域に合わせた1.5次を目指し切磋琢磨する仲間となれたことを感じ、大変ありがたく思います。
今後とも地域から、同業者から「1.5次歯科診療所があってよかった」と言われる歯科医院を目指し、仲間と共に高め合いたいと思います。
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