【ドライマウスについて】ひまわり歯科 検査部より|ひまわり歯科|広島県安芸郡海田町の歯医者

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【ドライマウスについて】ひまわり歯科 検査部より

ひまわり歯科では20224月から、検査センターを設置し、さまざまな検査をできる体制を整えております。

今回は検査センターと、ドライマウスについてのご紹介です。

【歯科で検査をする意味とは】

長年の調査や研究結果から口と全身が関係していることが明らかとなり、歯科医療が国民の健康・維持増進にも影響すると言われるようになってきました。

例えば、歯周病と糖尿病や動脈硬化症などの全身の病気との関係や口の機能の低下(オーラルフレイル)が全身の衰え(フレイル)に関与すること、最近ではむし歯の菌の中に脳に小さな出血を起こしやすくするものがいることまで明らかとなっています。

そこで、口の病気になっていないか、オーラルフレイルが進んでいないかなどの口の病気のリスクを調べるために、歯科での検査が推進されるようになりました。さらに、歯科での検査は歯科治療に反映させるだけでなく、医科と連携することで全身の病気の早期発見・治療ができる。つまり、口の病気を早く見つけて治療すると全身の病気もよくなる可能性があるということです。

【ドライマウス(口腔乾燥症)】

口が乾くとどんなことが起こるのでしょうか。

多く起こりやすい症状は、粘膜が乾くことで舌が痛くなったり、食べ物がしみたりすることです。痛みや刺激を感じると食事の量が減り、食べやすいものだけを好んで食べてしまうといった偏食によって粘膜を治す力が落ち、治りが悪くなるという悪循環が起こります。このような方にはまず、皮膚のひびやあかぎれにハンドクリームなどを用いるのと同じように、乾いて傷ついてしまっている粘膜を軟膏や保湿剤などで保護し、バランスよく食事が摂れるようにして粘膜の再生に必要な栄養を補っていくことが必要となります。この方法は口の乾きの原因がシェーグレン症候群、糖尿病などの疾患、薬剤の副作用であっても乾燥による粘膜の痛みの症状に有効です。ただし、口の乾きと併せてカンジダ(真菌)によって舌が痛くなる場合もあるため、カンジダの検査を行なって菌の確認を行う必要があります。

次に多いのが自律神経の不調やホルモンバランスの乱れによる口の乾きです。食事の時や何かに集中しているときは気にならないけれど、何もしていない時あるいは口の中に何も入っていない時は口のことが気になってしょうがないといった症状がでることがあります。症状をよく伺い、唾液量の検査も行なってどの方法が一番楽になるかを探っていきます。症状によっては歯科でも漢方薬などが使えることもあります。

また、口呼吸などで口が開きやすくなっている場合や歯がなくて噛めない状態になっている場合も口の乾きや唾液がでない原因となります。

いずれの場合も、唾液量の低下が起こると口腔内細菌が増えやすくなり、う蝕や歯周病が進行することがありますので、定期的な歯科でのメンテナンスもとても大切です。