ひまわり歯科について
日本歯科医学会が提唱する
地域支援型多機能歯科診療所
当院は、日本歯科医学会が提唱する地域支援型多機能歯科診療所、いわゆる1.5次歯科診療所の「カテゴリーB」のモデルケースとして紹介していただいてます。団塊ジュニア世代の高齢化、大都市圏への人口の集中が進む一方で、開業医の引退が相次ぐことによって地域医療の担い手が不足するとされている「2040年問題」に対する切り札と言われている診療所の形態です。勤務医を志向する方や、女性の医療従事者が働きやすい環境を整えることで、将来的に地域医療を支える役割を担っていく診療所です。これを実現するために掲げているのが、「教育機関」「社会資本」「組織風土」という3つのコンセプトです。
教育機関
当院は厚生労働省が認定する研修施設で、管理型・単独型の研修医を受け入れています。さらに、日本障害者歯科学会の専門医研修施設、認定医臨床経験施設、日本歯科麻酔学会の準研修機関として、多くの歯科医師・研修医のキャリアアップをサポートしています。現在の研修医は2040年には40代前半から半ばまでの世代。2040年問題も意識してもらうよう種をまき、社会問題に対応できる歯科医師になってくれたらうれしいですね。
社会資本
社会資本(インフラ)としての地域貢献も重視しています。一つの例が「ひまわりカフェ×タニタカフェ」。当院の管理栄養士がタニタとコラボして地域の方々に食事を提供する場を設けています。ここは誰でも利用できるよう当院とは別の建物にあり、地域のコミュニティカフェとして高齢者や一人暮らしの方が気軽に立ち寄れる場所となっています。骨粗しょう症などの検査機器があり、検査結果に応じて管理栄養士に相談することもできるなど、地域の方々の健康を支える役割を担っています。
組織風土
ひまわり歯科が大切にしているのが「ワークライフインテグレーション」という考え方。「ワークライフバランス」は一般的ですが、さらにその先には「仕事とプライベートの融合」があると考え、この方針を重視しています。目的はさまざまな背景を持った方が、働き続けられること。職場を一つのコミュニティと考え、お互いが助け合い、家庭の悩みも共有しながら仕事を続けられる関係性が理想です。
仕事とプライベートを分けるというのはよく言われていますが、実際には仕事と家庭ってそんなに簡単に線引きできるものではないと思うんです。仕事中でもお子様が発熱したと連絡があったり、夕方になれば今日の晩御飯の献立が気になったり。「ワークライフインテグレーション」は、仕事もプライベートも職場が引き受けましょうという発想でもあります。ここで重要なのは単なる馴れ合いではないという点。お互いが協力しながら、一人ひとりが組織の中でしっかりと立ち位置をつくり、その上で「今回助けてもらったから次回は助けよう」と、そんな関係を構築しています。
理事長紹介
・趣味・
映画鑑賞・読書・たまに行く一人旅
・性格・
好奇心旺盛の負けず嫌い
・幸せを感じるとき・
休日に昼間からお好み焼きを食べながらビールを飲むときが幸せを感じます。
経歴
- 福岡歯科大学卒業
- 熊本県(医)瀬尾歯科クリニック勤務医
- 広島県(医)光ヶ丘歯科勤務
- 平成11年 ひまわり歯科開業
- 指導医講習会講師養成研修会修了
所属学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本小児歯科学会
- 日本口腔内科学会
- 日本糖尿病学会
- 日本栄養改善学会
- 日本臨床腸内微生物学会
- 日本歯周病学会
- 日本老年歯科医科学会
- 日本障害者歯科学会
- 日本総合歯科学会
- 日本歯科医療管理学会
- 日本プライマリ・ケア連合学会
- 社会歯科学会
インタビュー
歯科医師になったきっかけを教えてください
父が医療関係者だった影響が大きいですね。一時期は違う職業も考えましたが、やはり自分も医療の道を志そうと決断して、分野として歯科を選んだ形です。当時は歯科医師になったら、一人院長として開業するというのがスタンダードでした。歯学部に入った時点で、将来は開業すると信じて学んでいました。世の中にどんどん歯科医院が増えていった時代です。
ひまわり歯科は1999年の開業ですが、今では非常に大規模な歯科医院となっています。
今やコンビニよりも多いと言われている歯科医院ですが、その7~8割は一人院長のクリニックです。そして、開業医の最も多い年齢層は60代なんです。その次が50代。私も50代ですが、20~30年前に歯科医師になったこの世代がボリュームゾーンで、一人院長の歯科医院が世の中に溢れている状況です。以前は「歯が痛い」など急性症状の患者様が多く、それぞれの開業医が一生懸命に対応していたわけですが、その後は、むし歯予防・歯周病予防や再発防止の定期検診、さらにはインプラント、審美治療と流れは変わってきました。そして、歯周病が生活習慣病につながるとか、歯科治療が全身の健康を関わりがあるという時代に移行していくわけです。
2000年代には地域包括ケアシステムが始まり、地域で高齢者が増える中でどう対応するかという部分に歯科も関わっていくようになりました。歯学部や国家試験の在り方も変わり、専門医制度もできました。さらに現在では、勤務医を志す歯科医師も増えています。ひまわり歯科は、こうした勤務医や専門医の受け皿としての大型の歯科診療所だと言えます。
1999年の開業以来、社会の流れに合わせて規模を拡大してきたわけですが、私たちは女性スタッフを雇用する機会が多いこともあり、早々に保育士を雇用して院内託児所をつくるなど、常に女性が働きやすい職場環境を追求してきました。スタッフが増えるのに伴い、ますます多くの歯科医師が集まり、診療内容や施設を拡充してきている状況です。
今後どのような院にしていきたいですか?展望などはありますか?
地域支援型多機能歯科診療所として、さまざまな医療機関との連携を進めたいと考えています。医科歯科連携については具体的な取り組みも増えていて、今後は医科との連携を強化したいですね。
ひまわり歯科は大規模な歯科診療所ですが、これは地域の歯科医療を独占しようとしているわけではなく、目的はあくまで若い先生や専門性の高い歯科医師が働く場をキープすること。苦手な分野のある歯科医院があれば、そこを補填していくような役割を担えたらと思います。例えば訪問診療における医療的ケア児や要介護の高齢者への対応など、一般の歯科医院ではカバーしきれない部分のサポートなどですね。
現代の歯科は社会から求められるニーズがすごく増えていると感じます。医学の進歩の結果、歯科で障がいのある方や有病者を診るケースは非常に多くなっています。一方で、その対応ができる歯科医院は決して多くない。医学的知識があったり、医科歯科連携ができてようやく、全てのサポートが可能となります。
こうした地域医療へのサポートを通じて社会貢献できる歯科診療所が当院のビジョンです。新しく入って来られた方にもぜひ、将来的に必要な役割だと意識してもらい、ゆくゆくはチャレンジしていただきたいですね。
どんな方にご応募いただきたいですか?
専門性を生かして働きたい方はぜひ当院にお越しください。高い専門性を持ちながら、現実的には専門的な分野だけで働ける場がないという方は多いと思います。当院は専門性のある歯科医師や歯科衛生士が、スペシャリストとして活躍できる場を提供しているので、ぜひさまざまな分野の高度な知識・技術を持った方に来ていただけたらと考えています。また当院にとって今の姿は完成形ではなく、進化の途上にあります。もしホームページをご覧になり、ご自身にマッチする分野がないと思われても一度ご相談ください。ひまわり歯科の新たな強みとして、その専門性を生かしていただけるチャンスは大いにあります。
育児や家庭の都合で時間の制約がある方も歓迎しています。中小規模の歯科医院の場合、スタッフの人数も限られているため、「自分だけ特別な働き方をするのは…」とお考えになるかもしれません。130名を超えるスタッフが在籍する当院は、勤務体系も非常に多様。3割ほどのスタッフはフレキシブルな働き方をしていますし、周りに気兼ねすることなく、自分らしい働き方を見つけられる職場でもあります。
スタッフさんと接するとき、指導するときに心がけていることはありますか?
今はスタッフの人数が増えて直接指導することは少ないのですが、一人ひとりと接するときに心がけているのは、「その人が最も輝く場所」を探すこと。その人にとって、働いて喜びを感じられるのはどんな瞬間だろうというのは常に考えています。例えば歯科衛生士として一律に扱うのではなく、歯科衛生士の業務の中でもどの分野に特に興味があるのか、どこを伸ばしたいのかというのはよく聞くようにしています。当然、働きながら変化することもあるわけですが、その変化に対応できる歯科医院でもあるので、スタッフ一人ひとりの輝ける場所を提供したいと考えています。
方への
メッセージ
もっと自分の専門性を生かしたい方。がんばって働きたいのに、子育てや家事で時間的な制約があって働ける場所がない方。どうか諦めず当院にご相談ください。ひまわり歯科は良い意味で規格外の歯科医院。さまざまな背景がある方、専門性のある医療従事者が活躍する場をご提供します。まずはお気軽に声をかけていただけたらと思います。
スタッフに聞いてみました!
理事長ってどんな人?
歯科医療や口腔内に関することはもちろん、全身の健康から地域医療まですごく広い視野を持っています。常に目標を高く持っている上、情熱的で一生懸命な方ですね。
世の中の流れを察知して、社会や患者様のためになると判断したらいち早く行動する方です。私がすごいと思ったのは、過疎地で医療を提供する取り組みを進めていること。こうしたら絶対に世の中が良くなると気づき、実際に行動して実現するのは素晴らしいと思います。
自分の幸せは二の次三の次で、日本の社会や地域医療に何が必要か、常に時流を読んで考えている方だと思います。それはスタッフに対しても同じで、本当の意味でその人のためを思って接してくれると感じます。「俺は嫌われても良いよ」と言いながら(笑)ときには、弱いところや足りてないところを指摘されることもありますが、叱ってくれる人って人生で最後じゃないかなとも思っていて、そこは本当に感謝しています。
常に未来のことを考え、常に前進していこうとしている人です。私が入職した頃、当院の前にはちょっとしたフリースペースがあったのですが、現在はタニタとコラボしたカフェになっています。当時はまさかタニタカフェができるとは思っていなかったのですが、徐々に管理栄養士も増えて実現しました。いくつもの目標があり、それに向かって綿密に計画を立て、着実に進めていくという印象です。
沿革
1999 | ひまわり歯科 開業 / 3台の診療台と4人のスタッフでスタート |
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2001 | インプラント治療開始 |
2004 | 上間スクール / フリーランス歯科衛生士 上間京子先生に月に1回訪問いただき指導を受ける |
2005 | 歯科矯正導入 / 矯正専門医による矯正治療の開始 保育士による託児スタート |
2008 | 新人研修会 / (ウェルカムミーティング)スタート おひさまキッズ訪問開始 / 海田町の育児サークル「おひさまキッズ」へ年1回訪問し、お母様たちへの保健指導 |
2009 | ひまわりスクール開始 / お口の専門家の立場から「正しい情報とその活かし方」を患者様や地域の方々に発信していくためのオープンセミナーを開催 ISO9001取得 |
2010 | スタディーグループGUTS結成 / 症例検討会を通してデータ収集能力、診断力の向上を図り、患者様にさらに良い歯科医療が提供できるようになることを目的とした院内勉強会 Grow Uptowards The un→略してGUTS(ガッツ) 昭和中町へ移転 院内託児(CoCoランド)開始 |
2011 | 訪問診療開始 医療法人「法人名:湧泉会」 |
2013 | 歯っぴい夏祭り / 初開催 キッズクラブJOYスタート |
2016 | 厚生労働省指定臨床研修施設(単独型・管理型) 新館(小児歯科、矯正歯科、障がい者歯科)拡張 矢野の家スタート / 空き家を利用した地域の方のためのフリースペース 障がい者歯科専門エリア増築 |
2017 | 全身麻酔による診療開始 |
2019 | 暮らしの保健室「すまいる」スタート / 医療や介護、子育てのことを気軽に相談できる場を創出 |
2020 | 「認定栄養ケア・ステーションひまわり」立ち上げ 「ひまわり健康食堂」スタート 「食べれる外来」開始 |
当院の日本歯科学科専門分科会・
認定分科会の専門医・認定医
日本口腔外科学会 | 専門医・指導医 | 1名 |
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日本小児歯科学会 | 専門医・専門医指導医 | 1名 |
日本歯周病学会 | 専門医 | 1名 |
日本歯科麻酔学会 | 専門医 | 3名 |
日本歯科麻酔学会 | 認定医 | 2名 |
日本障害者歯科学会 | 専門医 | 1名 |
日本障害者歯科学会 | 認定医 | 11名 |
日本老年歯科医学会 | 認定医 | 3名 |
日本口腔インプラント学会 | 専門医 | 1名 |
日本小児口腔外科学会 | 認定医 | 1名 |
日本外傷歯学会 | 専門医 | 1名 |
日本口腔検査学会 | 認定医 | 1名 |